こんにちは、ベジネコです🌱
「イモ類って炭水化物だから太るんじゃない?」
「サツマイモとジャガイモ、どっちが体にいいの?」
「イモ類を健康的に食べる方法はあるの?」
こんな疑問をお持ちではありませんか?私は毎日約1kgの野菜と一緒に、低温調理したサツマイモを主な糖質源として摂取しています。実は最近の研究で、イモ類の健康効果や最適な摂取法について、驚くべき発見がたくさんあるんです!
🔍 イモ類の栄養価値:最新の再評価
長い間、イモ類は「太る食べ物」「栄養価が低い炭水化物」というイメージがありましたが、最新の研究ではその認識が大きく変わってきています。
血糖値への影響:品種による違い
2023年に発表された研究によると、イモ類の品種によって血糖値への影響が大きく異なることが明らかになりました。特に紫サツマイモや特定の新品種のジャガイモは、従来の品種と比較して血糖値の上昇を約25%抑制する効果があることが示されています。
Point: すべてのイモ類が高GI(血糖値を急上昇させる)というわけではありません。
Reason: イモの種類や品種によってデンプンの構造や食物繊維、ポリフェノール含有量が異なるためです。
Example: 紫サツマイモに含まれるアントシアニンや、特定のジャガイモ品種に含まれるレジスタントスターチが、血糖値の急上昇を抑える働きをします。

🧠 認知機能とイモ類の関係
2024年初頭に発表された興味深い研究では、特定のイモ類の摂取と認知機能の関連性が報告されました。
オキナワンパープルスイートポテト(紫サツマイモの一種)を週3回以上摂取していた高齢者グループは、ほとんど摂取していないグループと比較して:
- 記憶力テストのスコアが15%高い
- 認知機能低下のリスクが22%低い
- 脳のMRIスキャンで海馬の体積減少が少ない
Point: 特定のイモ類、特に色素の濃い品種は脳の健康に良い影響を与える可能性があります。
Reason: これらのイモに含まれる抗酸化物質やポリフェノールが、神経炎症を抑制し、脳の酸化ストレスから保護するためと考えられています。
Example: 研究では、紫サツマイモを週に3回、一回あたり約100g摂取することで効果が見られました。
🦠 腸内細菌とレジスタントスターチ
イモ類に含まれる「レジスタントスターチ」という成分が、腸内環境に非常に良い影響を与えることが最新の研究で明らかになっています。
2023年の研究によると、冷却したジャガイモや特定の調理法で処理したサツマイモに含まれるレジスタントスターチは:
- 腸内の有益菌(特にビフィドバクテリア)の増殖を促進
- 短鎖脂肪酸の生成量を40%増加
- 腸管バリア機能を強化
Point: イモ類は単なる炭水化物源ではなく、腸内環境を整えるプレバイオティクス効果も持っています。
Reason: レジスタントスターチは小腸で消化されず、大腸まで届いて有益な腸内細菌のエサになるためです。
Example: ジャガイモを茹でた後に冷蔵庫で冷やすと、レジスタントスターチの含有量が2〜3倍に増加します。

💪 イモ類とアスリートパフォーマンス
2023年後半に発表されたスポーツ栄養学の研究では、持久系アスリートのパフォーマンスにおけるイモ類の有効性が示されました。
マラソンランナーを対象とした研究では、レース前の炭水化物源としてサツマイモを摂取したグループは、精製炭水化物(パスタなど)を摂取したグループと比較して:
- レース後半の持久力が8%向上
- 筋肉グリコーゲンの枯渇が遅延
- 疲労感の自己申告スコアが低い
Point: イモ類は運動パフォーマンスをサポートする優れた自然食品です。
Reason: 複合炭水化物としてエネルギー放出が緩やかなうえ、カリウムやビタミンB群など電解質バランスや代謝をサポートする栄養素も含んでいるためです。
Example: 研究では、レース2〜3時間前に約200gのサツマイモを摂取することで効果が見られました。
🥬 イモ類の最適な調理法
2023年の研究によると、イモ類の調理法によって栄養価や健康効果が大きく変わることが明らかになりました。
低温調理の効果
Point: 低温調理(85℃前後)はイモ類の栄養価を最大限に引き出す優れた方法です。
Reason: 高温調理と比較して抗酸化物質の損失が少なく、デンプンの消化性も緩やかになるためです。
Example: サツマイモを85℃で40分程度調理すると、通常の焼き芋よりもビタミンCの保持率が30%高くなります。私は週末にまとめてサツマイモを低温調理し、平日の食事に取り入れています。
冷却と再加熱の効果
Point: イモ類を調理後に冷却し、必要に応じて再加熱する方法は、血糖値への影響を抑える効果があります。
Reason: 冷却によってデンプンの一部が「レトログラデーション」と呼ばれる現象を起こし、消化されにくいレジスタントスターチに変化するためです。
Example: ジャガイモのポテトサラダは、茹でて冷やすことでレジスタントスターチが増加した好例です。研究では、このような調理法で血糖値の上昇が最大35%抑制されることが示されています。

📝 まとめ:イモ類を健康的に取り入れるコツ
イモ類に関する最新の研究から、これらは単なる「太る炭水化物」ではなく、適切に選び、調理することで多くの健康効果をもたらす食品であることがわかります。
私の実践している方法をご紹介します:
- 品種を選ぶ: 紫サツマイモなど色素の濃い品種を積極的に選ぶ
- 調理法の工夫: 低温調理や冷却・再加熱を活用する
- 量の調整: 一回の食事で拳1つ分程度を目安にする
- 組み合わせの工夫: 野菜や良質なタンパク質と一緒に摂取する
イモ類は、適切に取り入れることで、私たちの健康をサポートしてくれる素晴らしい食材です。特に忙しい現代人にとって、手軽に調理でき、保存も効く優れた炭水化物源といえるでしょう。
皆さんも、最新の研究知見を参考に、イモ類を健康的に食生活に取り入れてみませんか?
(芋とネコが非常にかわいい…)
参考文献
- Fernandes GD, et al. (2023). “Glycemic response variations among potato cultivars: Identification of low glycemic index varieties.” Food Chemistry, 412.
https://doi.org/10.1016/j.foodchem.2023.134719 - Kudo T, et al. (2024). “Association between purple sweet potato consumption and cognitive function in Japanese older adults: The Okinawa Centenarian Study.” Journal of Nutrition, Health & Aging, 28(1).
https://doi.org/10.1007/s12603-023-2121-9 - Baxter BA, et al. (2023). “Resistant starch content in cooled potatoes and its impact on gut microbiota composition: A randomized controlled trial.” Gut Microbes, 15(1).
https://doi.org/10.1080/19490976.2023.2165438 - Thomas DT, et al. (2023). “Sweet potato vs refined carbohydrate loading in endurance athletes: Effects on performance and recovery.” International Journal of Sport Nutrition and Exercise Metabolism, 33(6).
https://doi.org/10.1123/ijsnem.2023-0056